たかむ家のハムスターとキャバリア飼育日記

ちょいオタの夫婦が初めてのハムスターとキャバリアの子犬を迎えての日々を綴るブログです。愛用のデジタル一眼EOS KISSとPhotoshopを駆使して、写真たっぷりでお伝えします♪
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首の感触【小説風w】

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     早朝4時半。私が、夢の中でありがちな冒険に興じている時だった。
     首の上を何か小さな生き物が走り抜けた。
     夢の中から強烈な力で引き戻される、不快な感覚。
     夢とうつつのはざまを走り抜けながらも、脳裏にはっきりとよみがえる衝撃的な都市伝説の数々。
    『寝ていたら、○キ○○が顔の上を走った』
    『目覚めて耳の聞こえがおかしいと思ったら、○○○○が○○○○○○た』
     覚醒へ向かって走る私の意識は悲鳴をあげた。

     ふぎゃぁぁstがさあdさgdさいおあrmtklら;hgkdfさ;ああ!!!!!!!!
     その認識に至るまで、時間としては1秒の3分の1にも満たない。まだ『奴』は私の首の上を過ぎ去ってはいない。
     咄嗟に手で振り払った。
     確かな手ごたえ。どうやら『奴』はベッドの下に落ちた。
     ベッドに残るのは、恐怖と衝撃で息をすることも忘れた私だけだ。
    (倒した?)
    (いや、そんなに強く叩いてない)
     じわじわと黒い絶望が胸に染み出してくる。
    (どうしよう、『奴』に首の上を走られてしまった)
    (どうしよう)
     しばらくはその5文字の言葉だけが頭をぐるぐると回った。
     確かめなければ、と思ったのはたっぷり1分も経過してからだ。
    (何かの加減でマフラーか何かが転がってきたのかもしれない。たかむうが寝ぼけてタオルを投げたとか)
     そうだったらいい。
     そうでなかったら……。
     とにかく確かめるのが先決だと、私は体を起こして電気の紐を引いた。
     寝室に光が降り注ぐ。ハムスターたちは驚いているだろう。だが、その時の私には○○○○のことしか頭になかった。
     タオルかマフラー、アクセサリー、何か○○○○だと誤解しそうな小物はベッドの下に落ちていないか。私は必死で目を凝らす。
     私のベッドのとなりにはカラーボックスが横にして置いてあり、その上にハナのケージがある。カラーボックスとベッドの間はわずかに5cm。そこにあるのはハムスター散歩用のサークルだけだ。
     何もない。やはり○○○○……。
     救いを求めてさまよった私の目が、ふとハナのケージで止まった。何か、強い違和感がある。

    事件現場

    (これは……?)
     何かが違う。

    事件前

     急速に理解が訪れた。
     私はケージを凝視したまま叫んでいた。
    「たかむう!!!!! 大変!!!!!!」
     となりのベッドで、夫がのっそりと寝返りを打つ。
    「……どうした……?」
    「ハナが脱走した……」
     そう。事実はそういうことだった。
     事故だったのか故意なのか、回し車が倒れた。それを壁のそばに寄せて足場にしたハナは、給水器に取り付き、体を引き上げ、さらにケージの縁に手をかけて乗り越え、隣接した私のベッドに着地したのだ。
     そして……。
     首の感触が強烈によみがえる。あれはハナだったのだ。ベッドの下に落ちた。私が落とした。足元から震えが立ち上ってきた。
    「振り払っちゃった……」
    「え?」
    「私の首の上を走っていったから、○○○リだと思って振り払っちゃったよ」
    「それは……しょうがないよ……」
     とにかく探そう、というたかむうの声で、私は現実に立ち戻った。そう、ハナの無事を確かめるのが先決だ。
    「まず、コンセントだ!」
     もっとも危険なものを排除することが最優先だ。
     ベッドから降りる。
     その足元を何かが走り抜けていく。

    (ていうかいるし!!)

    「ハナ発見!」
     ハナが逃げ込んだのは、ハムスター飼育グッズが置いてあってもっとも雑然としているエリアだ。
     私は焦って手を伸ばす。ゴールデンハムスターは動きが遅いから捕まえやすいと聞いたことがある。大丈夫だ。
     キャッチした! そう思ったのもつかの間、意外にも強い力で私の手に隙間を作り、柔軟な体を活かしてにゅるりと逃げる。
     今度逃げ込もうとしたのは開けっ放しにして使っている押入れだ。それはまずい。モモのケージが押入れの半分を殺しているため、中を捜索するのは困難なのだ。
     ちょっと力を入れて掴まえる。だが、ハムスターの体は伸縮自在で、掴まえたと思ってもにゅるりと抜けていく。
    「わー! わー!」
     掴まえては逃げられる繰り返し。
     数分の逃走劇の末、なんとか両手の中に収めることに成功した。
     パニックになって暴れるハナをなんとかケージに戻す。
     こうして、ハナの初めての脱走は、数分でお縄となったのだった。

     ケージに戻されたハナは、ペレットを猛然と頬袋に詰め込み出した。みるみるうちにほっぺたが膨れて、コブラ状になっていく。
     これは、どこかで聞いたような話だ。

     コブラ!

    「これ、どろぐまさんちと同じ流れだね」
     たかむうが言う。
     先日どろぐまさんのお宅で起こった頬袋事件は、衝撃的だった。ケージを大掃除されてパニックに陥ったコキュちゃんがお弁当を口に詰め込みすぎ、出すことができなくなってしまったのだ。
    「出せ、出せ」
     ハナを見守りながら念じる我々。
     その思いをよそに、ハナはお弁当を頬袋にたっぷり抱えたまま巣へこもって丸まった。いつもの貯蔵場所に出す気配はない。

    まだコブラ

     おそらく、ひどく怖い思いをしたハムスターにはとにかく食料だけは確保しておこうという本能が働くのだろう。
     不安と後悔がないまぜになって襲ってくる。
     首の感触が何度もよみがえる。
     大きく強い手に振り払われて、怖かっただろう。その後も、焦って追い回してしまった。半ばパニック状態だったとはいえ、なんとひどいことをしたのだろう。
     ハナはお弁当を出す気配はない。
     それどころか、私たちが静かになったのを見定めると、再び脱出に挑戦し始めたのだ。今度はお弁当持ちでの脱走だ。
     私たちは顔を見合わせた。
    「散歩に出したせいで、外が気に入ってしまったんだろうか……」
    「散歩させてあげようか?」
     ハナは、まだカリコリと吸水器を引っかきながら周りを回っている。
     まさか、あれを登り、35cmの壁を越えてしまうとは……。
     私たちは、いささかハムスターの賢さを甘く見ていたようだ。

    ------------------------------

    終わんないからやめますw

    オチとかないんで、すみません……汗
    なんか、この衝撃は小説でなくては伝わらない気がして……。

    はーーーーあぁ。
    本当にかわいそうなことをしました。
    それから散歩に出してしばらく観察してましたが、ケガはなさそうで一安心。数日の間は慎重に様子を見守ります。

    でも私もショックです。
    モモは全然外に出たがったりしないから、ケージが快適なんだろう♪と正直うぬぼれてました。
    可能不可能の問題だけで言っても、回し車を倒して足場にするなんてこと考えてもみなかった。ゴルハムは脱走の達人だって聞いてたのに、甘く見て蓋開けっ放しにしていました。
    本当に反省。

    野菜を受け取るハナ

    慣れてきてると思ってたのにな。
    何がそんなに不満なんだい?

    ゴルハムはジャンガリアンよりかなり賢いのかもしれません。体の大きさの分、脳が大きいのかも。
    だからきっと、モモには分からないことが分かるんですね。

    人間は強くて怖いということとか。
    快適なケージであっても、所詮とらわれているということとか。
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    この記事に対するコメント

    読んでいて、ハラハラドキドキでした!
    寝ている時に、何かが這った感触がすれば、振り払っちゃいますよ!本能的に。
    私も手の上を何かが這った感触がしたので、もう一方の手で払ったらムカデだったという事がありますよ(@_@;)

    ハナちゃんにケガがなくて良かったですね(^-^)

    うちは蓋はしてありますが、ゴルハムの頭の良さでは、スライドの蓋を開けてしまうんじゃないかと少々心配しています。なんか今も、回し車の後ろの部分をよじ登ってるし・・・。くぅも怖がりの割に、外に出たいのかな?
    リトルジェム | 2009/03/24 10:32 PM
    >リトルジェムさん
    アホなことしてすみませんwwww
    落ち着いてきたらなんで小説にしなきゃいけなかったのかまったく分からなくなりました。恥ずかしーーーッ!
    ていうかムーーーーカーーーーデーーーーーー!!!!!orz

    前に、寝てる時に脱走したハムが体の上を歩いて、とっさに捕まえたという武勇伝を聞いたことがあります。私にその才覚があれば……。
    ハナは、また鼻の横あたりをちょっとケガしてました(;_;)少し赤くなってるだけですけどね……。
    ゴルハムは出たがる子が多いみたいですよね。
    ホント、リトルジェムさんも気をつけてください。
    ちゃな(嫁) | 2009/03/24 10:51 PM
    うちのもちこもよく脱走を試みます。
    ゴルハムは本来15m四方を縄張りにするそうなので、
    そのせいなのかな…?

    ゴールデン用のサイレントホイール
    土台の踏ん張りが弱いんですよね…。
    吸盤くっつけても即効かじられますし…。

    うちは21cmのホイールを先に購入していたので
    21の方の土台に17のホイールつけてました。
    21の土台は重くてがっしりしてるので、
    今のところもちこでは動かすことはあっても倒れる事は無いです〜。
    ばく | 2009/03/25 4:24 PM
    無事で本当によかったすね。
    確かに、ウチと似た状況で、こういうときハムは、まずは食料確保をするのが本能なのだということが改めてわかりました。

    それにしても、小説風、面白くて…
    >じわじわと黒い絶望が胸に染み出してくる。
    >(どうしよう、『奴』に首の上を走られてしまった)
    >(どうしよう)

    のところで、爆笑してしまいました。すみません。もちろん内容的には、爆笑している場合じゃないんですが、もうすでに通りすぎてしまったのはもうどうにもならないのに、(どうしよう)、(どうしよう)と畳み掛けるところで、おかしくておかしくて。
    小説風、また是非やってください。 
     
    最後の二行、とても重いです。
    私もそうなのかなと思うときがあります。
    抵抗しても無駄だと知っているから抵抗しないのだけなのかな、とか。
    いつも、ここじゃないどこかにいきたがっているのかなとか。
    人間は、せめて精一杯お世話することしか出来ないですね。
    どろぐま | 2009/03/26 11:00 AM
    >ばくさん
    おおお……やはりもちこさんもそうですか。
    ジャンハムも10m四方を縄張りにするといいますが、うちのモモさんの外に出たがらないことと言ったらw

    21のホイール土台は針金だけでなんだか頼りない感じがしましたが、頑丈なんですか!
    ハナちゃんもすでにゴールデン用では小さくなってきているのですが、「せっかくなら穴の空いてない新型のヤツがいいな〜」なんて言ってなかなか買い換えてません(〃゚д゚;A
    今回のような事故(故意?)を防げるのなら、早く買い換えようっと!!


    >どろぐまさん
    本当に、こないだ聞いたばかりの状況が目の前で展開されて、驚きましたよ〜。
    ハムがみるみる食料を詰め込んでいくのは、最初こそかわいいですがかなり心が痛みますね(≧_≦;)
    犬の飼育方法を勉強していると、犬は本当に人の手にすがって生きることを受容しているんだなという感じがしますが、それに比べるとハムはまだまだ野生の強い生き物だと感じます。
    ベタ馴れになった子なんかは個人的に「快適〜」と思ってペット待遇を受け入れたのでしょうけれども、種の意思はまだ「野生に戻りたい」というところにあるような気がします。
    ハムの戻れる楽園はもうないのですが……。
    人のそばが、犬と同様ハムにとっても新しい楽園になるよう、誠心誠意お世話したいですね。

    小説風につきまして心温まる慰めの言葉をいただきまして、まことにありがとうございます。
    もう超恥ずかしいのでやらないと思いますが、万が一やってたら生暖かく見守ってやってくださいorz
    ちゃな(嫁) | 2009/03/27 5:02 PM
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